管理人のブログ      むし屋 07月(その2) 2023年


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オオクワゴモドキ(カイコガ科)の飼育記録です。

 

モミジで飼育します。自宅に緊急用にヤマモミジとウリハダカエデの鉢があります。

 

虫好き少年が6月24日、八溝山標高1,000mのライトトラップにきた♀が産卵したというので頂いてきました。 ありがとうございます。

 

飼育したいリスト に入っていたのでたいへんうれしいです。

 

 

オオクワゴモドキ (カイコガ科)

 

成虫出現は7〜8月の年1化

 

幼虫食樹はカエデ類です。

 

茨城県では山地性です。

 

この写真は卵を産んだ母蛾とは別個体です。

6月30日

 

 

 

産卵してから5日ぐらい。

 

採集ケースの中に10数個産んでありました。

 

ケースの中には死んだ♀も入っていましたが、触覚は糸状です。

 

卵は凹んで中が見えます。もうすぐ孵化します。

7月1日

 

 

産卵してから6日ぐらい。

 

朝、確認したら黒く変色して中が透けて見えます。

 

孵化

 

夕方孵化が始まり、卵から出た幼虫はその殻を齧っています。

 

体長5mm

 

パット見、スズメガ幼虫のようです。

7月2日

 

1齢 初齢

 

孵化2日目

 

全員ヤマモミジに食いついてくれました。

 

他の種の若齢幼虫は表皮を削り取って食べるのに、いきなり葉っぱの端から齧っています。

 

もう、最初からユニークさが出ています。

7月3日

 

1齢 初齢

 

孵化3日目

 

体長8mm

7月6日

 

2齢

 

孵化6日目

 

尾角が一段と長くなりました。

 

顔つきが変わり、背中の模様がはっきりしてきました。

7月9日

 

3齢?

 

孵化9日目

 

尾角が更に長くなりました。

 

今回は体長が測れました。13mm

7月12日

 

4齢になった? まだ3齢?

 

孵化12日目

 

頭部がコブラのように膨れてきました。

 

体長は測れません。

 

モミジの葉っぱを元まできれいに食べます。

 

←頭部はこんな感じです。

7月14日

 

4齢になった? まだ3齢?

 

孵化14日目

 

体長は23mmでした。

 

イモムシハンドブックによると終齢の体長は40mmほどと記載されているので、この倍近く成長するものと思われます。

 

この段階でいくら見ていてもあきません。

 

さすが【飼育したいリスト】メンバーです。

7月17日

 

5齢になった? まだ4齢?

 

孵化17日目

 

体長は30mmぐらい

 

たくさんいる中で一番色の白い子です。

 

途中リリースはせず、最後まで楽しむつもりです。

 

いくら見ていてもあきません。

7月19日

 

5齢になった? まだ4齢?

 

孵化19日目

 

今日は色の黒い子です。

 

写真写りは上の白い子よりメリハリが出ますネ。

 

いくら見ていてもあきません。

7月21日

 

おそらく終齢

 

孵化21日目

 

今日は体長が測れました46mmです。

 

屋外で壁をバックに撮影してみました。

 

まだ気に入った写真が撮れていません。

 

サナギになってしまう〜

7月24日

 

蛹化準備

 

孵化24日目

 

葉っぱを寄せ集め、蛹化準備を始めました。

7月25日

 

(まゆ)

 

孵化25日目

 

寄せ集めた葉っぱの中に繭を作りました。

8月4日

 

(まゆ)

 

繭の中でサナギになったのが確認できます。

 

葉っぱは枯れてしまいましたが、食べるわけではないので問題ありません。

 

後は、乾燥と加湿によるカビに注意しながら保管します。

 

これで飼育記録は完了します。繭を開いてサナギを確認するのは止めます。

 

♀の確保が困難なので、繭はこのまま保管し、累代飼育します。

 

 


 

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