管理人のブログ      むし屋 09月(その8) 2025年


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タカサゴツマキシャチホコの飼育記録です。

 

クヌギで飼育します。

 

8月28日、水戸市木葉下(あぼっけ)でのライトトラップにきました。

 

ガ屋さんの虫友から連絡があり、同定が間違っていなければ茨城県初記録だそうです。

 

8月28日

タカサゴツマキシャチホコ シャチホコガ科

 

成虫出現は8〜9月の年1化

 

幼虫食樹はクヌギです。

 

ムクツマキシャチホコツマキシャチホコなどそっくりな種があります。

 

翅頂の白い紋、後翅が薄茶色などから判断しました。

ムクツマキシャチホコだったら、食樹はムクノキアキニレです。

 

アキニレは偕楽園公園を探したら、3本ありました。

 

ツマキシャチホコだったら、食樹はクヌギ、コナラなので、タカサゴツマキシャチホコと同じです。

 

 

 

その日の夜中に産卵しました。

 

直径0.5mmぐらい

9月02日

 

 

中心が赤い点に!

 

産卵6日目

9月04日

 

 

産卵8日目

 

中が黒くなったので孵化は近い!

 

クヌギの柔らかい葉っぱを探してきて投入しました。

9月05日

 

孵化

 

産卵9日目の早朝

 

全員動かずじーとしています。

 

他のイモムシではせわしく動き回るのに、不思議な行動です。

 

孵化

 

孵化1日目

 

体長3mmぐらい

 

クヌギの他に、念のためアキニレの枝も入れています。

 

アキニレは偕楽園公園から一枝頂いてきました。

9月06日

 

初齢

 

孵化2日目

 

体長3mm (実測値)

 

クヌギに食いつきました。左下は食痕。

 

アキニレには食いつかないのでムクツマキシャチホコではないようです。

 

集団性が強いです。

9月09日

 

2齢

 

孵化5日目

 

体長4mmぐらい

 

まだ集団でいます。

 

背中に点が現れた2齢と初齢が混じっています。

 

硬い葉っぱを気にせず齧っています。

 

脱皮殻

9月14日

 

2齢

 

孵化10日目

 

体長10mm(実測値)

 

まだ、集団でいます。

9月17日

 

3齢

 

孵化13日目

 

体長21mm(実測値)

 

まだ、集団でいます。

9月20日

 

4齢

 

孵化16日目

 

体長29mm(実測値)

 

頭は左側です。

9月24日

 

5齢

 

孵化20日目

 

体長37mm(実測値)

 

顔つきが変わりました。

 

お顔拝見

 

頭部後ろの毛束がかわいい。

 

尾部毛束(びぶけたば)

 

腹脚尾脚水玉模様がおしゃれです。

9月29日

終齢  孵化25日目  体長66mm(実測値)  ちょっとメタボです。

 

『イモムシハンドブックA:文一総合出版』と、終齢の体つきと体長がまったく違いますネ。

 

葉っぱは、柔らかいより硬い方がお好みです。

 

9月30日

 

前蛹(ぜんよう)

 

体長 42mm(実測値)に縮みました。

 

孵化26日目

 

下痢便をして歩き回っているので、木材チップを入れた飼育ケースに移動したら潜っていきました

10月08日

 

 

体長 27mm(実測値)

 

これで飼育記録は終了です。年1化なので、羽化は来年8月です。

 

茨城県初記録なので、ガ屋さんの虫友が欲しいというので提供しますが、来年8月まで湿度と温度を管理維持するのは大変だと思います。

 

 


 

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