管理人のブログ      むし屋 07月(その10) 2023年


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バイバラシロシャチホコ (シャチホコガ科)の飼育記録です。

 

本種のは灯火には集まらず、今回で2度目の採集です。は灯火にたくさんきます。

 

オニグルミは食いつかなかったので、クマシデで飼育します。

 

7月6日

 

バイバラシロシャチホコ

桜川市高峰

 

成虫出現は5〜6月、8〜9月の年2化

 

幼虫食樹はオニグルミ、クマシデです。

 

ライトトラップにきました。(♂はこちら)

 

♀は♂より大きく、♂の触角は櫛状です。

 

超レア物の採集でうれしくて祝杯を挙げました。

 

バイバラシロシャチホコ

 

飼育ケースの壁にこのように張り付き、毎日位置を変えていました。

 

飼育ケースの外から撮影です。

7月12日

 

 

直径1.5mmぐらいで大きいです。

 

採集してから産卵まで時間がかかったので、未交尾の可能性もあります。

 

東京のメル友さんにも数個発送しました。

7月15日

 

 

色がつきました。

 

真ん中の白い卵は死卵(無精卵)のようです。

 

エゾスズメと同じオニグルミが食草なので、飼育ケースに小枝を投入しました。

7月17日

 

孵化(初齢)

 

産卵5日目

 

体長5mm

 

孵化して卵の殻を齧って(かじって)います。

 

アリに擬態しているのでしょうか。

7月18日

 

初齢

 

孵化1日目

 

まだオニグルミに食いついていないので、糞の確認ができていません。

 

今日孵化した個体かもしれないので孵化初日としました。

7月20日

 

 

↑やっとクマシデに食いつきました。

 

オニグルミに食いつかず、枝先の柔らかい葉っぱではだめかと硬い葉っぱに入れ替えたりしたが何度筆で戻しても歩き回って食いつきません。

 

次々と死んでいくので、茨城県植物園へ行き、クマシデを教えていただき、それに変えたら食いつき、今朝は糞も確認できました。

 

♀の確保は非常に困難で、数年前からの念願でやっと採卵できたので、慎重に飼育します。

 

7月22日

 

初齢(1齢)

 

孵化5日目

 

クマシデに食いついて順調です。

 

体長8mmです。

 

黒い粒は運子。

 

4本の長い脚をバラバラに常に動かして何かを追い払う動作をしています。

7月26日

 

2齢

 

孵化9日目

 

体長11mmです。

 

3匹がクマシデと一緒に入れていたオニグルミに移動しました。

7月29日

 

3齢?4齢かも

 

孵化12日目

 

体長20mmです。

 

一番大きな子です。まだ、ちっちゃい子もいます。

 

同じ飼育ケースの中にオニグルミとクマシデを入れています。

7月31日

 

4齢かも

 

孵化14日目

 

体長21mmです。

 

この子のイナバウワーかっこいい!!!

8月02日

4齢  頭部の後ろが膨れていて、脱皮間近です。

 

昨日の雷雨の名残で今朝は大分涼しい。・・・庭で、太陽光で撮影してみました。

 

8月04日

イナバウワー これ以上は曲がりません。 終齢  体長23mm

 

8月09日

 

終齢

 

孵化23日目

 

体長35mmです。

 

お顔拝見

8月12日

 

明日からお盆で留守にするので、連日の猛暑で死んでしまうかもしれないので、水戸市内のクマシデの枝に1匹づつリリースしてきました。

 

よって、観察記録は終了です。

 


 

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