管理人のブログ      むし屋 10月(その2) 2020年


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ヤママユの飼育記録です。卵越冬なので、来春の2年間にわたります。

 

2020年9月29日

 

ヤママユ♀ ヤママユガ科

笠間市飯田ダム

 

採卵しようと♀を探していましたが、先週までは♂しか会えませんでした。

 

鮮やかな黄色型から褐色型までいますが、この子は濃い褐色型です。。

 

ヤママユ

 

やっと♀に会えました。

 

お腹ははち切れんばかりにパンパンです。

 

卵を産んでくれたら飼育は来年です。卵越冬です。

10月06日

 

ヤママユ卵

 

  4日間産卵を続け、これで全部のようです。

 

来春が楽しみです。

以下、蚕糸試験場中部支場において作成された文献を引用し、来春の飼育のテキストとします。

 

蚕糸試験場中部支場のホームページのメールは閉鎖していて連絡できません。この文章が著作権違反に当るなら連絡ください。

 

 

卵は産まれるとすぐに胚子(はいし)の発育が始まり、約2週間で幼虫体(ようちゅうたい)ができあがり孵化しないで休眠に入る。休眠後、容器等に薄く広げ、自然温度で保護する。

 

この卵を自然の温度に放置しておくと、来春、食樹(クヌギ、コナラ)の芽が出る前に孵化してしまい、餌がないので孵化した幼虫を殺してしまうことになりかねない。

 

来春、気温が上る前(3月中〜下旬頃)に2.5〜5℃(湿度は80%前後)の恒温に移して保護し、孵化させたい日のおよそ6日前になったら催青(さいせい)に着手する。

 

催青(さいせい)は10〜15℃の中間温度に1日間おいてから25℃(湿度は75〜85%程度)の条件下に移し、孵化するまで保護する。

 

卵の表面には膠着物(こうちゃくぶつ)ほかに病原菌やゴミなどが付着しているので、越冬期間中の適当な時期(一般には2.5〜5℃に移す直前の3月中〜下旬)に、卵を網袋に入れ、※注1) クライト200倍液に30分間浸漬して消毒し、その後水道でよく洗い、清潔な室内に薄く広げて乾かす。

 

※注1) クライトは、現在製造販売されていないので、海面活性剤(台所用洗剤)で代用できそうです。

 

 

以下、2021年3月ごろ、再アップを始めます。 そのころ、新型コロナはどうなっているのでしょう。

 


 

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